大阪高裁で、李信恵さん対『保守速報』裁判の控訴審。大阪高裁は、地裁判決をさらに深めた判決。
昨日は「保守速報」との反ヘイトスピーチ裁判の控訴審判決が言い渡され、今回も勝つことが出来ました。支援して下さったみなさま、事務局、代理人の大杉光子オンニと上瀧浩子オンニのおかげだと思っています。地裁判決をさらに深めた判決で、とても嬉しく思っています。チョンマルコマッスミダ!
— 李信恵 이(리)신혜 (@rinda0818) 2018年6月29日
昨日、李信恵さんの対保守速報裁判の控訴審判決が出ました。
— 上瀧浩子 (@sanngatuusagino) 2018年6月29日
大阪高裁は、原審のとおり200万円の賠償請求を認めました。
裁判の傍聴に来てくださった方、裁判情報を発信してくださった方、カンパをしてくださった方裁判を支援してくださった皆さんに心から感謝いたします。
ありがとうございました。
李信恵さんの対保守速報控訴審判決。
— 上瀧浩子 (@sanngatuusagino) 2018年6月29日
保守速報が2ちゃんねるの単なる情報の集約・紹介にすぎないと主張したのに対して判決は「本件各ブログ記事は、控訴人が一定の意図に基づき新たに作成した一本一本の記事(文書)であり、引用元の2ちゃんねるのスレッド等からは独立した別個の表現行為」とした。
裁判所は保守速報の2ちゃんねるに書込んだ者に責任があるとの主張を否定。「各レスが)知られたのは2ちゃんねるでの掲載によるとか、侮辱などにつき控訴人自身が侮辱的表現を繰り返し用いたわけではないと主張する。しかし、これらの主張を採用することができないこと又はこれらの主張に意味がない」 https://t.co/9iUnbWdJCL
— 上瀧浩子 (@sanngatuusagino) 2018年6月29日
裁判所が、管理者がまとめたブログ記事が、まとめの引用元とは別個の文書であると判断した意味は大きい。ブログ記事と引用元とは読者の層が違うとか、引用元より読者が多いという主張・立証が不要になる可能性があるからだ。
— 上瀧浩子 (@sanngatuusagino) 2018年6月29日
それにしても「主張に意味がない」という判決理由は初めて見ました。 https://t.co/oOv7Id53jU
また、2ちゃんねると編集後の保守速報の記事を比較すると「記事内容を容易かつ効果的に把握でき「読者に与える心理的な印象もより強烈かつ扇情的なもの」、2ちゃんねるとは異なる新たな読者を獲得していることも否定できないとして、ブログ記事の掲載行為は新たな文書の「配布」であるとしている。 https://t.co/hR9AqXoCCV
— 上瀧浩子 (@sanngatuusagino) 2018年6月29日
判決は、保守速報が「差別的言動解消法2条にいう差別的言動に当たらないようにも主張するが、控訴人の主張に理由がないことは、本件各ブログ記事自体から明らか」であるとした。また、保守速報の記事を「閲覧した一般読者がおよそ具体的行為を扇動されたりすることもあり得ないとはいえない」とする。 https://t.co/vlahpsxorY
— 上瀧浩子 (@sanngatuusagino) 2018年6月29日
女性差別について判決は、保守速報の表現が女性又は高齢の女性に対する侮辱的表現、李信恵さんが中年以降であることへの揶揄的表現、容姿を貶める表現であることを認め「このような用語を使用されて、自己に対する客観的、中立的な表現であると受け止める女性がいるとはおよそ考えられない」とした。 https://t.co/6Z4YnSd08s
— 上瀧浩子 (@sanngatuusagino) 2018年6月29日
差別的な内容で名誉を毀損されたとして、「保守速報」を在日朝鮮人の女性が訴えた裁判。大阪高裁が、管理人側の控訴を棄却しました。その踏み込んだ判決とは。
— BuzzFeed Japan News (@BFJNews) 2018年6月28日
▶︎保守速報による差別、高裁も認定 まとめは「2ちゃんねると独立した別個の表現」https://t.co/EcHQuRDTMr