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樋口季一郎の埋もれた功績、ユダヤ人を救ったもう一つの「命のビザ」ー早坂隆

2020/08/15 早坂隆(ノンフィクション作家)

 令和2年は戦後75年という一つの重要な節目である。私はこれまで約20年にわたって昭和史に関する取材を続けてきたが、「日本の軍人の中で今、最も語り継ぐべき人物は?」と聞かれたら、樋口季一郎の名前を挙げたい。
〔中略〕

 昨今、杉原千畝(ちうね)の名前は、かなり知られるようになった。1940(昭和15)年、リトアニア駐在の外交官だった杉原は、ナチス・ドイツの迫害から逃れてきたユダヤ人に対して日本通過ビザを発給。約6千人もの命を救ったとされる。戦後、杉原の功績は「命のビザ」として知られるようになり、近年では映画化もされた。

 実は「日本人によるユダヤ人救出劇」はもう一つ存在した。その中心的な役割を果たしたのが、樋口である。
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